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ガールズトークでも、言えない

20代 既婚 セックスレス 枯れないように頑張っている。

一人の腐女子が始まって終わるまで

この記事をよんで、自分の腐女子歴を振り返りたくなった。頭の整理用。

腐女子だった私にとってBLは、男女の恋愛モノの代わりだった。エロ描写も大好きだった。でも、それを使ってオナったりはしなかった。


私は、中学生になって家にパソコンが来た辺りから、大学生になって彼氏とセックスするようになる頃まで腐女子だった。


〈中学時代-腐女子誕生〉

中学生の時、カーストの高い女子たちは男の子といい感じになったり彼氏ができたりとかで、ちゃんと自分が女性になることを認めて、「まっとうな成長」をしていたと思うんだけど、私の場合は自分を女性と認めるのが恥ずかしかったように思う。なんなら女の子の方がちょっと好きだったくらい。

だから初めて彼氏が出来るまで、男子とまともに喋れなかったし、男女の恋愛モノに自己投影をして楽しむことができなかった。部活は女子率100%のイラスト部で、入学時点で既に腐ってる子もいたから、そんなときに更に親からパソコンなんて買い与えられようものなら、私が腐るのももう決まってたみたいなもんだった。

最初は少年漫画の好きな作品名とかで検索していて、ただ日本中の知らない人たちの上手なイラストを見るのが楽しいって感じだったんだけど、偶然BLサイトにたどり着いてしまった。

リア充女子への憧れを持ちつつも自分が女性になることを認められなかった私は、女性が男性のためにおしゃれしたり可愛い子ぶったり、アンアン言わされてる作品を面白いと思えなかった。でも、恋愛のドキドキは味わいたかった。だから、女性の代わりに男性の置かれているBLにハマった。こうして私は腐女子になった。

当初好んでいたBLは二次創作ばっかりだったが、それは単に知っているキャラだから。オリジナルを読むとなると、最初に登場人物がどんな性格かを読み込まないと物語に入っていけないが、二次創作は知っているキャラを借りて作られているので、(書き手によって多少ブレるが)人物の読み込みに時間を取らず手っ取り早くキュンキュンできた。だから好きなカプも主人公がらみが圧倒的に多かった。餡×菌とか。

エロ描写も、キュンキュンするのには必要な要素だった。だがそれは、自分がオナニーするためじゃなくて、「体が反応するほどお互いが好きあっている」という事を読み手の私が確認するのに都合が良かったという方が近い。男性に触られて感じたとき、自分の(というか女性の)体がどんな反応をするか知識も経験も全くなく、知りたいとも思わなかったが、男性がムラムラすると勃起するらしいことは知っている。しかも性行為が終わったらなんか液体が出て勝手に小さく戻ってくれる。なんと視覚的に分かりやすいこと。

だから、単純にエロが見たいんじゃなく、受けが攻めを好きで、攻めが受けを好きで、もう好きすぎてアソコがどうしようもなくてそこにベッド(とか、体育倉庫とか、シャワー室とか)があればがっちゅんしちゃうよねっていう二人の気持ちが見えるから、BLのエロ描写が好きだった。どストライクのBLエロを見ると、息が荒くなって、心臓がドキドキして、目がうるうるしていた。今振り返ると、あれは前戯をされているときと似た気分だった。でも当時は、自分を触って更に気持ちよくなろうとは思わなかった。


〈高校時代-嗜好の変化〉

高校生になると少年漫画を読まなくなり、それに伴ってオリジナルBLを読むことが増えてきた。少年漫画のメインキャラになるようなタイプはある程度属性が決まっているが、オリジナルBLは本当に多種多様で、自分のストライクゾーンを一気に広げてくれた。この時に好んで選んでいた属性が、自分が後に彼氏として選ぶタイプにも強く影響している。

この頃も自分がアンアン言うところは相変わらず想像できなかったけど、周りに合わせて女子らしい身なりはするようになった。オタ系女子ばかりでつるんでいたので男子とは喋れないまま、彼氏もできないままだった。卒業数ヶ月前に奇跡的に初めての彼氏ができた。「これでやっと、海苔もモザも付いてない本物が見られる……!」と楽しみにしていたけど、何もなく1週間で振られてしまい、残念だった。「俺とBLどっちが大事なの?」って質問、どれだけの人間がされたことがあるんだろうか。次付き合う人には隠そうと思った。


〈大学時代-腐女子の終わり〉

大学に進学し、サークルで好きな人ができた。高校時代にオリジナルBLによってこじらせまくって形成された、歪んだ好みにぴったり合う先輩だった。アピールと根回しを頑張って、付き合ってもらえることになった。

何回目かのセックスの時に、彼に「生でしたい」って言われた。でも、妊娠するのが怖かったから、断った。今度は「じゃあアナルでしたい」って言われた。自分はアナルをいじったことはないけど、BLの世界では当たり前に使っている。いけそうかも、と思った。でもいきなりマグナムは無理なのは分かっているから、ちゃんと洗浄して、指とかで少しずつ慣れさせていくならいいよ、と答えた。その日はそれで話が終わった。

ある時、バックでしていたら彼氏が何を思ったか、私の尻の穴の周りを指でつんつんしだした。「やめてよ〜(笑)」って抵抗すると最初は「えへへ〜」とか言ってたけど、そのうち何も言わなくなって、突然人差し指をズブっ!!!っと挿された。めちゃくちゃ痛くて、血が出たかと思った。実際は出ていなかった。付いていたのは茶色いモノだった。当たり前だ。洗浄も慣らしもしていないんだから。

それから私はBLが楽しめなくなった。BLのセックスシーンを見ていると、「よくあんな痛くて汚いところに挿れられるなぁ」と思ってしまい、入り込めなくなった。「やおい穴=(あの痛い)アナル」という、これまで目をそらしていた事実を、身を持って体験してしまったのだ。ズブリ事件の前は、慣らせば大丈夫と思っていたし、実際、真っ当な手順を踏めば平気なのかもしれないが、あの突然の痛みは慣らして軽減させられるとは到底思えなくなり、完全にトラウマになった。同時に、彼氏との(普通の方の)セックス経験を通して女としての自分を認めるようになり、男女の恋愛モノを素直に見られるようになったから、BLにこだわる理由がなくなっていった。私の中の腐女子は消えた。

もしも当時の彼氏がズブリしなかったら、今も私の頭の中でやおい穴とアナルが別物として存在でき、今も腐女子だったかも知れない。

おしまい。

おー、書いていたら長くなった。
楽しかった。